www.chinawork.co.jp

トップぺージ

Book Store 経済の眼睛 業務案内

 

目次に戻る

 100万人の中国語


   その28.なぜ「i」は要らないのか?
         −−zhi、chi、shi、ri の「i」は無用の長物
    

  

次に、なぜ、

  zh(赤)、ch(赤)、sh(赤)、r(赤)

としたのかということですが、それは、「i」が、我々日本人が中国語の発音を学ぶ際に、無用の長物であるどころか、我々をmislead するからです。通じさせることが出来る発音=acceptableな発音、を身に付けようとする際に、この「i」が邪魔をするのです。

具体的に申し上げますと、この発音記号(「i」付き)をみたら、大抵の日本人は、 「これは、日本語の音で言えば、『イ』に属する音だろう」と考えてしまうのです。そのために、どうしても、口を『イーー』と横に開いてしまいがちなのです。そうすると、標準的な発音、本来の発音から遠ざかってしまい、発音の勉強もはなから回り道をすることになってしまうのです。

面白いことに、広東語圏の中国人の普通語にも、同じような特徴が見出されます(というか、聞き出されます)。もちろん全員というわけではありません。
二言三言聞けば、「あー、彼は、香港人か、日本人だな。」とピンと来ることが多いのです。南方中国人も、この部分に関しては、このピンイン表記法を用いた方が良いかも知れません。

これらの子音において、「i」の音が強調され過ぎると、標準的な音になれた耳にはかなり耳障りになるものです。ですから、最初から、「i」を意識させないようにすべきなのです。

この点、英語を母国語とする人達は、「i」という記号を見ても、「イ」も「エ」も「ウ」も「ア」も、或いはそれらがミックスされた音を聞き慣れているので、必ずしも「イー」と口を横に開いてしまうということにはならないでしょうから、余り問題はないでしょう。

で、これら4つの発音をどう学ぶかですが、まず、何と言っても「zh(赤)」が基本、最も重要です。

先生は、このように教えます。

「口を横に開かず、口全体をリラックスさせます。
 次に、舌を巻いて上の歯の後ろにつけます。
 いいですか、力が入るのはここだけですよ。
 さー、それで、音を出してみて下さい。

 はい、OKです。
 完璧です。」
( 所要時間:1分です)

「次に、ch(赤)ですが、・・・・・・・」
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
zh(赤)、ch(赤)、sh(赤)、r(赤)はワンセットで覚えてしまいましょう。
 はい、zh/ch/sh/r、zh/ch/sh/ri 。」
(所要時間:10分です)
どうですか?
どこが難しいというのでしょうか?


 (続く…)

◆新刊書のご案内
慣用句 使って楽しい!中国語会話(好評発売中!)
 著者:田中則明   発行:(株)チャイナワーク   
  中国ビジネス、中国人とのプライベートなお付き合い、HSK受験対策のための心強い味方現わる。日本人にとって「とてつもない難物の世界」とみなされて来た中国語慣用句(熟語、成語、諺、俗語)の世界を「この上なく味わい深い世界」へと変える中国語慣用句テキストの決定版!

心弦社 語学塾
“100万人の中国語入門コース”のご案内

 

目次に戻る


Copyright© 2005 ChinaWork Co., Ltd. All Rights Reserved.