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 100万人の中国語


その99.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(24)

 
 A.トマティス氏のパスバンドの話の続きですが、英語、米語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語等欧米系の言語に加え異色の言語として日本語のパスバンドが、あちこちのインターネットサイト等に掲載されていますので、ご覧になった方も多いと思います。例によって、欧米系言語への偏重が見られ、それ以外の言語に関するパスバンドは、ほとんどありません。中国語も、朝鮮語も、タイ語も、ありません。

 それはともかく、このパスバンドを見て驚くのは、英語、米語のパスバンドは、高周波数帯にあり、それとは対照的に、日本語のそれは、低周波数帯にあるということです。英語、米語が目立って高く、日本語が目立って低いのです。(ちなみに、ロシア語などは、高―低周波数帯を幅広く使っています。)

 これを見てつくづく思うのは、日本人は、よりにもよって、もっともかけ離れた外国語を第一外国語としなければならない羽目に陥っているということです。これが全ての原因と言う訳ではないでしょうが、このパスバンド上の隔たりが、かなりの程度、日本人の英語学習を難しくしていることは間違いないでしょう。

 「まったく、世界の潮流とは言え、いい迷惑だ」とつい愚痴の一つも言いたくなるのですが、私は、日本人全体が、これを、「怪我の功名」と逆手に取り、「最初に最も難しい外国語を与えていただいたのだ」と受け止め、「やってやろうじゃないか」と学習に取り組むのも決して悪いことではないのではないかと本気で考えています。

 更に、英語に取り組む際に、自分達の一大弱点が、このパスバンドにあるということを肝に銘じておけば、「ただ、聞き流していれば、出来るようになってしまう」などといった安易な考えに流されず、学習の重点の置きどころも見え、攻略策も見えて来るに違いありません。

(続く)

 

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