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 100万人の中国語


その94.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(19)

 
 前回、フランス人がイギリスで顰蹙を買っているとの記事を引き合いに出しましたが、私は、かなりの確率で、同じような現象が東アジアでも起きると見ます。

 英語も日本語もできない中国人が、大挙して日本列島に押しかけ、
中国語でしゃべりまくり、日本人側は、「チンプンカンプン」で、舌を巻くという光景が日常化する日は、かなり近い気がします。
 
 大雑把に言えば、どの位の期間に、どの位、上述のような中国人が日本を訪れるかですが、年間数千万人に上る日は、そう遠くないでしょう。

 中国人自身は、人の多さを子供の頃から見聞きしていて、免疫ができていますが、日本人は、まだ本当にその数の持つ迫力を実体験しているとは言えず、心の準備ができていません。その数の迫力は、到底イギリスに渡るフランス人とは比べ物にならないに違いありません。

 仮に、日本人全員が英語で会話ができたとしても、相手が、英語も日本語もできなかったら、どうしようもありません。

 私は、中国人が大挙して日本を訪問することを、西洋人の所謂「黄禍論」のように憂慮の念を持って見ている訳ではなく、両国の往来が活発化することは、むしろ歓迎すべきと思っていますが、それでも、いや、それだからこそ、コミュニケーション問題について、あらかじめ考えておく必要性を感じているのです。

 先に、「日中両国民の英語力をあげる妙案はないか?」といった問題提起をしましたが、こう見てくると、中国人のかなりの部分、例えば、6億人が英語ができるようにさえすれば、この問題は、かなり解決されることになるので、勢い日本における英語教育よりも、中国における英語教育の問題と考えるべきだと思えて来ます。

いかがでしょうか?
(続く)
 

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