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 100万人の中国語


その172.「話す」「聞く」「読む」「書く」(18)

 中国語を一文字から解剖しようという発想を得るのには、それなりの時間がかかりました。中国語という外国語とのお付き合いの時間が必要だったのです

 長く中国語に付き合えば付き合うほど、「漢字」に対する理解度が、中国人と日本人ではかなり隔たっていると感じ始めたのです。

 例えば、"看"という字ですが、日本人なら、この文字を見たら、恐らく、「看護」「看護師」を思い浮かべるに違いありませんが、中国人の場合は、"看家"(留守番をする)や、"我看…"(…考える)等々、もっと多くの意味をとっさに思い浮かべているということに気が付いたのです。

 なぜ、そうなるのでしょうか?

 その理由は、割と簡単で、中国語においては、一つ一つの漢字に、日本語におけるよりも多くの意味が付与されているからだと見ます。日本語と違って、漢字のみで言葉を記している訳ですから、ここの漢字に多くの意味を付加したり、個々の漢字の機能を多様化するというのは、当然と言えば、当然でしょう。

 理由はともかく、現代中国語における一つ一つの漢字の意味を極めて行けば、ネイティブ並みの中国語力が得られるということは自明です。

 その意味において、<一文字世界>は、この長い長い中国語攻略の旅の第一歩なのです。

(続く)



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