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 100万人の中国語


その129.二段ロケット式外国語学習法(11)

 外国語学習に対して、最初から超積極的な人がいる一方で、本当は外国語には興味はないし、出来れば習いたくもないけれど、敢えて自らを叱咤激励し外国語学習へと向かわせているタイプの方も少なくありません。
 その理由、或いは、動機は、様々です。仕事上の都合でどうしても中国語を使えるようにしなければならない、中国人と結婚したため相手の親族とどうしてもコミュニケーションを図らなければならない、中国の本科(経済学部、工学部等)へ留学したいのでどうしてもHSKで一定以上の点数に達しなければならない、中国語で落語をやりたい、中国語圏でアイドルとしてデビューしたい、等等です。
 このタイプで、最近特に目立って増えているのが、日本企業に働くビジネスパーソン達です。「英語すらままならねーのに、たまんねーよ!」などと、授業の合間に、仲間同士で話している人達です。
 20年、30年位前ですと、「中国語は、中国語の専門家に任せておけばいいよ!」だったのが、10年くらい前には、「中国語は、日本語を話す中国人スタッフに任せておけばいいよ!」になり、今や、「中国語は、出来て当たり前だよ!」となってしまい、そのような環境の激変に何とか適合しようと努力している人々です。
 つい先日も複数の日本企業で、「全新入社員向けの中国語講座」を行いました。そのうちの1社を例に挙げますと、S電工さんですが、新入社員102名全員に中国語の研修を行いました。102名一遍に、一つの教室で、4時間の研修です。
 「4時間で何が出来るの?」といぶかしく思われる方が多いかと思いますが、中国語の発音の体系を知るためには、それで十分なのです。(なんと、そのうちの1名は、バリバリの中国人でした。余りのカルチャーショックに、目を白黒させていました。)
 それは、ともかく、会社によっては、既に、社員に、「私は、中国語などやりません、やりたくありません」などと、決して言わせないような雰囲気作りを着々と進めているのです。その余波で、今や、この手の会社に働く「中国語学習で挫折することが許されない」社員達が、増えているのです。
いやはや、大変な時代になってしまったものですね。

(続く)

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