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その8 中国人と日本人、どこが違う?(1)


アメリカやヨーロッパでは、
アジアの事を良く知らない人は
良く日本人を中国人に間違えると昔から聞く。
日中間では勿論、お互いの違いを良く感じているはず。
日本企業で働いている中国人や
中国の日中合弁企業に派遣されている日本人なら、
特に違いを感じているだろう。

中国人と日本人との違いについて、
数回に分けて皆さんと雑談したいと思う。
但し、ここで言う「違い」は相対的なものであり、
絶対に全員に当てはまることは絶対に有り得ない。


    中国人と日本人、どこが違う?

                  1回目


1.中国人は話し声が大きい
 日本人は話し声が小さい

新宿の夜、大きな声で携帯電話で話す人がいた。
言葉を聞くと中国語だった。
数年前、北京大学のクラスメートが日本に初めて来た。
電車の中では回りは寝てるか本を読んでるかだったが、
クラスメートの大きな話し声が私を慌てさせた。

日本は単一民族で島国。
お互いに良く知っているので言葉数自体少ない。
和室の部屋は紙一重のふすまで分かれている。
大きな声は隣に響くから自然に声が小さくなる。

中国は多民族で大陸国。
大きな声で自己主張しないと回りに無視される。
町で遭遇する喧嘩も、
声のでっかいほうが多分正しいと皆が思いがち。
するとこれもまた自然に声が大きくなる。



2.中国人は鮮やかな色が好き
 日本人は控えめな色が好き

中国のお寺が鮮やかな色を見せているのに対し、
日本のお寺はほとんど着色が無く実に質素だと言える。
北京の合弁会社の董事長を
京都の日本庭園に案内したことが有る。
中に陳列されている国宝級の土色の茶碗などを見て、
「これのどこが良いのか分からない」と私に漏らす。
確かに、北京の故宮の中の陶磁器と比較したら
その特色の違いは歴然とする。

日本では自然を活かすことが貴いとされる。
新鮮な素材をそのまま使う和食の刺し身が典型的な例だ。
一方中国では加工こそ人類の智慧と考え、
料理の加工に手が込んでいることは世界でも例を見ない。

大きな形や鮮やかな色は自分の存在をアピールでき、
敵には威圧感を与えられる。
したがって鮮やかな色は富や権力の象徴でもあった。
中国数千年の激動の歴史からも容易に理解できそうだ。

つづく


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