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コラム・中国雑談


その21  中国の領収書


数年前から、中国の領収書は新しいスタイルになった。
券面が1元、2元から500元、1000元まである。
1回の買物や食事のための領収書は数枚になるので、
面倒くさいと感じたが、メリットもあった。
銀色に塗った場所を削ると、お金に当ることがあるのだ。
1枚1枚にその可能性があるので、楽しみも多いわけだ。
領収書を必ず発行してもらうための政府の奨励策だった。

上海のある洋食レストランで、10元に当ったことがある。
この次は北京のある和食レストランで10元に当たったが、
レストランではもらえず、近くの発行所に行けというのだ。
行きのタクシーは10元。帰りのタクシーもまた10元。
もらうためにマイナス10元になるので、諦めた。

それ以降、当ったことがなく、だんだん削るのも止めた。
枚数が多いため、1枚でもなくすと、金額が合わなくなる。
しかしそれだけならまだ許せる。なくさないようにすれば良い。
問題は消費者の名前を書いていないので、誰でも使えるのだ。
先月西安で経験したことからこの領収書の欠陥が分かった。

ある高級レストランで食事をした後クレジットカードを出した。
暫くしてガイドさんが戻ってきて、カード機が故障だという。
現金で払い、1束の領収書を、金額をチェックして受け取った。
ところが、東京に帰ってきて良く見てびっくり。

普通どんなに枚数が多くても、同じハンコが押されているが、
今度の領収書のハンコは3種類もあった。
つまり、これらは、3つの会社が発行したものであった。
しかも、薄暗いところでははっきり見えなかったが、
銀色のところは全部削られて、「謝謝にー」になっていた。

その場でよく確認しなかった私が悪いと言うしかないが、
明らかに、ガイドとレストラン側が途中でなにかをしたのだ。
お客さんに不便で不正を起こしやすいこのスタイルの領収書を、
止めたほうが良いと中国当局に助言したい。
同じお金に当る1枚ものの、消費者の名前を書く領収書は、
既に出ており、これに統一すべきでしょう。



2005年8月14日

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