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コラム・中国雑談


その18  中国の「対聯」



「対聯」とは一定の規則に従い文字を3枚の赤い紙に書き、
建物の入り口または部屋の中のメインの飾り場の両側と上に張るものだ。
右側に張るのは「上聯」、左側に張るのは「下聯」、上に張るのは「横批」と言う。
「上聯」と「下聯」は言葉の意味が対照的になる対句であり、
「横批」は対句の意味をまとめたり、他の意味に転じたりする短い1句だ。
中国では古来、「春節」を祝う時に張り出されることから、「春聯」とも言う。


    朝日新聞の紹介は正確ではなかった

通常、「対聯」はめでたいことを書くものだが、偶に時勢を揶揄するものも見られる。
ちょっと前の朝日新聞に江沢民や胡錦涛に纏わる中国の「対聯」が紹介された。
が、北京の方に聞いたら、川と湖の名前は正確ではなかったそうだ。
不正確のものは省略させていただき、正確のものを下記の通り記しておこう。

上聯: 長江、嫩江、松花江、江江沢民
下聯: 太湖、洪湖、鄱陽湖、湖湖錦涛
横批: 容積不足

日本語の意味はこのようになる。

長江、嫩江、松花江、どの川も民を潤す。
太湖、洪湖、鄱陽湖、どの湖も錦の波だ。
容積が足りない。
(注 容積と鎔基は同発音: rongji )

実際、1998年に上述の川と湖は全部水害を起こしていたのだ。
この「対聯」から、朱鎔基首相のような強いリーダーがもっと必要だという、
中国人民の心からの声が聞こえてくる。


   時勢を風刺するもう1つの例

中国の文人は実に芸が高い。
大陸が国民党政府支配だった時にこういう「対聯」があった。

上聯: 二、三、四、五
下聯: 六、七、八、九
横批: 南北

日本人には訳の分からないものだ。
よく見ると、「上聯」には「一」がなく、「下聯」には「十」がない。
「横批」には「東西」がないことに気がつく。
中国語では、「一」は「衣」と同発音(yi)で、「十」は「食」と同発音(shi)だ。
「東西」(dongxi)とは、日本語で言う「物」と言う意味の言葉でもある。
「缺衣少食没東西」、つまり、衣食も足りず品物もない世の中だと、
社会を痛烈に批判したため、口にすると逮捕されるとのことだった。

2003年3月23日


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