www.chinawork.co.jp
トップぺージ Book Store 経済の眼睛 業務案内

 

  2010年11月 日系企業他中国進出状況  

「中国投資・ビジネスガイドブック」
エヌ・エヌ・エー、チャイナワーク[編]
今後の中国ビジネスのための新指針!
◇税法、物流、不動産、進出と撤退、人事労務などの最新情報を網羅
◇日系進出企業を熟知したエキスパートが専門分野を解説
◇開放された中国の巨大マーケットへの企業戦略にも必携

 

●日系企業 [生産拠点]     [国内市場その他] ●その他外資企業

≪日系企業≫

[生産拠点]

■住友建機 36トン級油圧ショベルを中国で生産
住友建機は、本体重量36トンの油圧ショベルを中国で生産する。年間稼働時間が日米欧の2倍以上の中国での使用法に対応するため、バケットや旋回フレームの耐久性を強化した中国専用機「SH360HD-5」を年内にも投入する。

■池上金型工業 家電・自動車向けプラ金型を合弁生産
池上金型工業(埼玉県加須市)は、江蘇省蘇州市に現地成形メーカー等と金型の合弁会社を設立、2011年1月から受注を開始する。合弁相手の子会社を一部買収して工場を引き継いだ。家電・自動車向けプラスチック金型の生産を移管し、人件費や輸送費等を削減、現地金型メーカーとの競争力を強化する。

■三菱レイヨン 中国の水処理大手と提携−合弁へ
三菱レイヨンは、中国の水処理最大手の北京首創(北京キャピタル)と提携する。2011年春までに中国に合弁会社を設立する方針で、覚書を交わした。合弁会社の出資比率は三菱レイヨンが過半となる方向で調整。膜の販売や処理設備の建設・維持更新など水処理事業全般を扱う。

■東レ 年産2万トンの新規設備を増設
東レは、中国で高機能ポリプロピレン長繊維不織布事業(PPスパンボンド)を展開している東麗高新聚化(南通)に年産2万トンの設備を増設する。投資額は約50億円。新規設備は2012年7月の稼働開始を予定、増設後は5万8000トンとなる。

■森六ホールディングス 生産規模拡張
森六ホールディングス(東京都)は、武漢森六汽車配件(湖北省武漢市)で4輪車の内外装用樹脂部品の生産能力を2011年度に現在比2倍に増強する。既存工場の敷地内に新工場棟を建設、東風本田汽車(湖北省武漢市)向けに供給する。投資額は約10億円。 

■トヨタ自動車 研究開発会社を設立
トヨタ自動車は、江蘇省常熟市に研究開発会社「トヨタ自動車研究開発センター(中国)」を設立した。資本金は2億2400万ドル。従業員数200人。2011年4月から一部稼働し、2013年までに主要設備を整える計画。 土地面積は234万u、そのうち建屋が69万uで、テストコースが74万u。

■兼松エンジニアリング 中国で清掃車製販
兼松エンジニアリングは、2011年中に現地の特装車メーカーと提携して生産技術を供与し、吸引作業車など複数種の清掃車を現地生産・販売する。同社製品の中国生産は初めて。提携先は明らかにしていない。兼松エンジはこれまで中国へは輸出のみで対応、販売実績はほとんどなかった。

■日立建機 油圧・ミニショベルの中国生産を3万台に
日立建機は、100億円を投じて中国での油圧ショベル・ミニショベル生産台数を2013年度に現状比66.6%増の3万台に引き上げる。現地生産子会社の日立建機中国(安徽省合肥市)での現状の油圧ショベル・ミニショベル生産能力は約1万8000台、これを段階的に引き上げる。

■ホンダ 東風ホンダで第二工場着工
本田技研工業の中国の合弁会社・東風ホンダは、第二工場(湖北省武漢市)を着工した。2012年に稼働し、年間生産能力を計画当初の6万台から10万台へ拡大、2013年には12万台へ引き上げ、将来的には24万台まで拡大する計画。初期投資額は約20億元で、ソーラー発電で一部の生産工程へ電気を供給し、CO2排出量を年間600トン抑え、中国の最先端の環境対応工場とする。

■サンデン 中国に開発拠点を設置
サンデンは、2013年度までに、中国に開発拠点を設置する。主力の小売業向け冷凍・冷蔵ショーケースや自動販売機、カーエアコン用コンプレッサーの製品を開発する。中国では初の開発拠点となる。

■日阪製作所 食品・医薬機械と染色機械を中国で生産
日阪製作所は、生産・販売子会社「日阪常熟机械科技(江蘇省)」に1億〜2億円を投資し、2010年末をめどに食品・医薬機械と染色機械の生産を始める。新規設備を導入して生産コストを20%程度削減する計画。

■今仙電機製作所 中国に第2生産拠点開設
今仙電機製作所は、中国の第2生産拠点として、湖北省武漢市に現地法人・武漢今仙電機有限公司(仮称)を設立する。資本金は5000万人民元。中国におけるシートアジャスタの受注拡大に対応し、中国国内における物流効率の改善を図るため、内陸部である湖北省武漢市に生産拠点を整備する。

■JFEケミカル コールタール蒸留能力を増強
JFEケミカルは、12月中にも中国でコールタールの蒸留能力を増強する。JFEケミカルが60%出資する子会社・山東傑富意振興化工で既存設備の能力のボトルネックとなっている装置を改造し蒸留能力を引き上げる。投資額は3億円弱。同社のコールタール蒸留能力は日中合わせ同125万トンに拡大する。

■ニッパツ 中国でシート会社2社新設
ニッパツは、中国で自動車用シートの製造・販売子会社を2社(湖北省襄樊市に37億円、広東省広州市に39億円をそれぞれに投資)、設立する。自動車用シートでは、これまで30%出資の合弁会社「重慶慶鈴日発座椅有限公司」があるが、全額出資は初めて。

■INAX 瀋陽市に外壁用大形タイル工場新設
INAXは、遼寧省瀋陽市の「遼寧法庫経済開発区」に陶板(外壁用大形タイル)製造会社・瀋陽伊奈建材有限公司を設立する。資本金は13億円。新工場は26億円を投じ、2011年春に着工、2012年春に生産開始の予定。生産能力は年100万u。

■日立金属 自動車部品量産ピストンリング材を生産
日立金属は、蘇州に自動車用部品のピストンリングの材料となるステンレス鋼の加工拠点を設立し、2012年1月から量産を開始する。同社は主力の安来工場(島根県)でステンレス鋼の一貫生産を行っており、海外向けはこれまで輸出で対応してきたが、国内と中国の二極供給体制として、中国市場での需要拡大に即応できる態勢を構築する。

■プレス工業 中国に子会社設立
プレス工業は、江蘇省蘇州市に自動車部品や建設機械部品の製造子会社「普莱斯冲圧部件(蘇州)」を設立する。資本金は600万ドル、プレス工業が全額出資する。自動車や建設機械、農業機械用の部品、金型・治具を製造するほか、建設機械用部品と自動車用部品の開発・設計も手掛ける。

■日産自動車 中国合弁の販売数3割増 
日産自動車は、中国合弁会社・東風汽車有限公司の2010年販売台数が前年より3割多い120万台となる見通しを明らかにした。1〜10月で昨年より13万台近く多い105万台を販売した。中国政府が補助金を出す対象にしている燃費効率の良い車や小型車の品ぞろえが豊富なことが販売拡大につながったという。

■セーレン 合皮新工場棟を建設
セーレンは、2012年にも蘇州市に自動車シートなどに使う合成皮革の新工場棟を建設する。まずは月産能力20万m(乗用車の約4万台に相当)を目指す。設備投資額は約10億円の予定。同社は2011年5月から同市内の既存工場で合皮生産を同10万m(同約2万台)で始める。2拠点で計同30万m(同約6万台)とする。

■住友重機械工業 内陸部に変減速機組立工場を新設
住友重機械工業は、内陸部3カ所に変減速機の組立工場を新設する。湖北省武漢市と陝西省西安市、四川省成都市を候補地に検討を始めた。工場建屋は50m×50m程度で、変減速機の在庫保管機能も持たせる。武漢市には鉄鋼などの重工業が多く、西安市や成都市には自動車産業などが集積している。受注状況を見極めて新設を決める計画。

■ニッセイ 江蘇省に工場新設
ニッセイは、江蘇省に減速機と関連ユニット製造の工場建設のため新会社・日静減速機製造(常州)有限公司を設立した。資本金は1200万米ドル。工場敷地面積は3万u、建屋面積1万5000u、年間生産台数5万台を計画、2011年10月操業開始予定。

[先頭に戻る]
 

[中国国内市場 その他]

■豊田通商 EC運営会社合弁で設立
豊田通商は、中国の投資・コンサルティング会社・シンウェイ社と合弁で、中国でのEコマースサイトの運営を目的とした新会社J-Express社を設立する。J-Express社は、取引先より商品の寄託を受け、中国最大のインターネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」で、そのブランド直営Eコマースサイトを運営する。上海のコールセンターと物流倉庫の活用を予定し、消費者のオーダー管理から、商品の入荷、在庫、物流配送までを一括管理する。

■日本メナード化粧品 中国内陸部店舗を拡大
日本メナード化粧品は、2013年をめどに、中国で同社の商品を扱っている化粧品専門店を現状の4倍の4000店に増やす。特に中国内陸部での店舗網を拡大し、中間所得層を対象に日本円で2500〜3000円程度の化粧水等の専用ブランドを拡販する。

■キトー 中国内陸部に販売網を拡張
キトーは、2011年にも重慶市に連絡事務所を新設する。自動車産業が集積している重慶を中心とした内陸部での工場用電動チェーン式荷揚げ機(電気チェーンブロック)の需要増に対応する。

■日立化成工業 中国に統括会社設立
日立化成工業は、上海市に統括会社・日立化成工業(中国)投資を2011年4月に設立する。資本金は3000万ドル。今後は、統括会社を中心に中国内グループ会社の事業統括を行う。

■日本貿易振興機構ジェトロ 中国向け通販の“手本”サイト
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、代理店を通じた中国向けネット通販のモデルケースを構築する。日本企業24社の製品を扱う中国語サイト「グッドグッズジャパン」を開設、2011年2月中旬までサイトを運営する。2011年度以降、サイト運営で蓄積した通販のノウハウを日本の中小企業に提供し、中国向け物販事業を後押しする計画。

■三菱電機 中国の原発2基向けにデジタル計装制御システムを受注
三菱電機は、広西チワン族自治区に建設される出力1000MW原子力発電所2基のデジタル計装制御システムを、中国のシステムエンジニアリング会社と共同受注した。2012年11月から順次出荷する。契約金額は総額で約100億円。三菱電機の中国向けのデジタル計装制御システムの受注累計は12基になった。

■富士重工業 中国に小型スポーツカー投入
富士重工業は、高出力タイプの小型スポーツカー「インプレッサWRX STIセダン」を中国市場に投入する。これまで中国では5ドアのハッチバック車のみを日本から輸出販売していた。中国市場に投入するのは日本で7月に発売した4ドア車の左ハンドル仕様車。矢島工場(群馬県太田市)で量産、出荷を始めた。

■日本郵政 中国郵政と国際ネット通販で提携
日本郵政は、中国郵政と郵便事業で協力を強化していくことに合意した。中国向け国際通販ビジネスを拡大する顧客を支援するため、中国全土の個人配送ネットワークを唯一保有する中国郵政と日本郵便が協力をしていく。ニッセン、ヨドバシカメラ、楽天などのEコマース企業との国際サービスの利用拡大に関し、日中物流活動の支援体制構築(共同営業、専用ホットラインの設置等)を進める。

■ダイドーリミテッド 統一管理で新会社設立
ダイドーリミテッドは、中国事業全体の効率向上のため上海に、大都利美特(中国)投資有限公司を設立した。資金の一括管理・経理業務・人事労務管理・物流・研究開発などの統一管理を行なう。資本金は3000万米ドル

■イオン 中国店舗の一部物流業務を菱食に委託へ
イオンは、中国店舗の物流業務の一部を、三菱商事系の食品卸・菱食に委託する方針。対象となる店舗や方法などは明らかにしていないが、今後の協議で決める方針。イオンが菱食に委託する物流の規模などは未定。イオンは現在、北京、広東省や山東省などに総合スーパー、食品スーパー合計で35店を展開。

■キヤノン 来年度の中国販売40%増へ
キヤノンは、2011年12月期の中国での販売計画を前期比40%増の30億ドルに設定する。中国の販売会社・キヤノン中国の2010年12月期は上海万博等の影響もあって、売上高が前期比40%増の約22億ドルになる見通し。一眼レフが同50%超伸び、複写機・複合機やインクジェットプリンターなど主要製品が軒並み販売数量を大幅に増やしている。

■三越伊勢丹ホールディングス 天津に2号店 
三越伊勢丹ホールディングスは、2012年春をめどに天津に2拠点目の百貨店を出す。来春までに現地企業との合弁で出店する方針だったが、合弁相手との交渉がまとまらず現地の持ち株会社を通じて独自で出店する。新店は店舗面積2万5000u。同社は中国に上海や成都など4店舗を展開。天津2号店は5店舗目。

■アズワン 理化学・工業機器の販売体制を整備
機械商社のアズワンは、中国で現地企業と欧米企業向け理化学・工業機器需要を開拓する。カスタマーセンターを新設し、物流拠点を拡張する等、体制を整えた。同社は上海に現地法人と物流拠点を置き、広州、蘇州、天津に3支店を持っている。

■TAT 上海でネイルアート材をネット通販
TAT(兵庫県西宮市)は、上海市内にネイルアート材料の卸売業を行う全額出資子会社・夏菜多瓦(上海)国際貿易を設立した。資本金は約5000万円。2011年2月からネイルアート材料の卸売業をインターネット通販で行い、ネイルアート商品を開発する。

■ファミリーマート 中国で600店体制に
ファミリーマートは、中国での店舗数を現在の約400店から2011年2月期末までに約600店にする。ファミリーマートは今年8月末時点で上海に353店、広州に57店、蘇州に27店ある。中国では台湾系の食品・流通グループと合弁で店舗を出している。

■大東紡織 上海に現地法人設立
大東紡織は、上海市に現地法人・上海大東紡織貿易有限公司を設立、11月下旬に営業を開始する。資本金は45万米ドル。主としてアパレル全般・服飾雑貨の仕入れ・卸し及び輸出入等を行う。

■アクセス・イノベーション 中国への販売支援と物流サービスを提供
中国ビジネスの企画・支援を行うアクセス・イノベーションは、セイノーホールディングス子会社・セイノーフィナンシャルと提携し、中国で日本商品を販売したいメーカーおよび販売会社のための事業支援を行う。日本の商品を中国で販売するための許認可の取得、販売の支援、物流に関する必要な全てのサービス提供が可能になる。


[先頭に戻る]

[その他外資企業]

■ミシュラン 瀋陽に新工場建設へ
仏ミシュランの中国現地法人・米其林(ミシュラン)瀋陽輪胎有限公司は、瀋陽経済技術開発区で新工場の定礎式を行った。投資額は15億元。敷地面積は75ヘクタール。2015年稼働予定。乗用車・軽トラック向けタイヤを年1000万本、バス・中大型トラック向けタイヤを年180万本生産する計画。

■メディア・マルクト上海店開業
欧州最大手家電販売チェーンである、独メディア・マルクト(中国名:万得城)の上海店が17日開業した。メディア・マルクトは、2015年までに中国市場で100店舗を開店し、市場シェアの10%を獲得することを目標に定めている。メディア・マルクト中国CEOの湯旺涛氏は、中国家電チェーンからシェアを奪う方法について、中国企業と低価格競争をするつもりはなく、高級海外ブランドイメージで対抗するとの方針を示している。

■アウディ 中国での10月販売台数 1万7100台
ドイツ自動車メーカー・アウディは、10月の販売状況を発表した。10月の全世界売上は約8万7000台、前年同期比5.8%の増加。販売台数を国別に見ると、ドイツ本国での売上が2万2200台。中国市場での売上台数は1万7100台で前年同期比18%の増加だった。現在、アウディは中国市場への進出に重点を置いており、1〜9月まで中国市場での販売台数は17万4000台、前年同期比60.7%の大幅増加となっている。

■米ギャップ 中国1号店を開店
米衣料品小売り大手ギャップは11日、上海に中国本土1号店を開店した。開店した旗艦店の売り場面積は1140u、同市で最もにぎやかなショッピングストリートである淮海中路に位置する。今後数週間以内には上海にさらに1店舗、13日には北京で1店舗を開店する。先週末には、中国でオンラインストアを開設した。

■アップル 中国でオンラインストアをオープン
米アップル社は、中国でオンラインApple Storeをオープンした。iPhone、iPad、Macなどのアップル製品をオンラインで購入できる。同社製品のほか、サードパーティー製品も一部取り扱っている。配送料は無料で、学生と教職員向けのディスカウントも提供される。

■カーオーディオのハーマン 中国に2工場建設
カーオーディオ大手の米ハーマン・インターナショナル・インダストリーズは遼寧省丹東市にカーオーディオ用電子部品とラウドスピーカーを製造する2工場を新設する。投資額は計5000万米ドルで、2011年夏以降に稼動予定。同社は今回の2工場を含め、総額1億米ドルを中国事業拡大に投資する計画。残りの5000万米ドルについては研究開発(R&D)活動の強化に振り向ける方針。


[先頭に戻る]

 

horizontal rule

Copyright© 2006 ChinaWork Co., Ltd. All Rights Reserved.