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中国市場への視点
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中国市場への視点 ~上海はバブル?それともこれからが本番?~

筆者は先週、上海出張から帰国した。今回、現地では初めて上海に訪れた地方自治体の幹部と同行する機会を持つことになった。私にとって上海は30年近い付き合いである。だから、見ること聞くことで驚くことはあまりないのだが、初めて上海に来た方の感覚を知ることができたのは新鮮であった。
その幹部は、「東京を凌ぐ都市の巨大さと先進性に触れ、国境はあるが日本から近距離に大規模な市場が存在することを実感しました」と、その大きな市場に感嘆していた。上海市の人口約2千万人。東京の2倍の規模で、超高層マンションやオフィスビルがひしめく姿は東京以上の迫力だとつぶやいた。
そのマンションの価格上昇が止まらない。都市中心部から少し離れた場所では、平米あたり100万円を超え、100平米であれば億ションというから驚きだ。上海の富裕層は不動産バブルを契機に生まれたといわれている。1990年代に中国政府が実施した「房改房」と呼ばれる政策で、国から安価に払い下げを受けた住居が高騰し、さらに転売を繰り返すことによって多額の利益を得たのだ。
上海で、ヘルスケア分野に絞り、80億円の投資ファンドを立ち上げている投資家と話す機会を得た。「上海はバブルですよ。上昇に歯止めがかからない。上海の土地価格の総額で日本の国全体を買うことができると言われています」
土地価格が上昇しているため、企業の簿外資産が膨らみ続けて、危険な状態だというのだ。「だが、地方政府が不動産価格の上昇を抑えるため、強引な政策を打ち出したりすれば、地方財政は下手をすると破綻する…」
しかし、一方では、小売店舗の展開を急いでいる女性企業家は、「上海はまだまだ発展の途中ですよ。これからが本番」と目を輝かせる。どちらの言い分が正しいのか、筆者にはわからない。ただ、ものを上に投げれば必ず下に落ちてくる。価格には必ず天井があるはずだーーということはわかる。問題は、それがいつで、どのレベルなのか?上海のみならず、世界の投資家たちが注目していることだろう。
前出の地方自治体の幹部は、上海の自動車事情についても、次のようにレポートしていたことが印象に残っている。
「慢性的に渋滞している高速道路を走る車の車種がベンツ、BMW、レクサスなどの高級車がほとんどであること」、「ステータスシンボルとなっている車は1台1千万以上もすること」、「車両台数の制限をしているためナンバープレートを取得するのに百万円もかかること」、「軽自動車は皆無であること」。
 上海との付き合いが長いと言えども、いつも新しい目線で見ていくことが大切であることを、改めて感じた出張だった。(E.M)


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